「円」
それは、完璧な形。
建築に。生物に。日常に。
物理に。宇宙に。
——そして、都市にも。
TOKYO SHANGHAI LONDON WASHINGTON D.C.
大都市の道を、上からなぞってみる。
すべてが一点を軸に、円形に広がっていく。
円は、力を——人を、
均一に分散させる。
弧のどこからでも、中心までの距離は等しい。
近代の大都市が円を選んだ理由は、ここにある。
この「円の理論」を前提として、これから発表を始めます。
京都
KYOTO
歴史、文化、自然。
そのすべてが観光に適し、
毎年、膨大な人を呼び寄せる。
祇園
年々増える観光客で道は塞がれ、
歩くことすら難しい日がある。
- ゴミ分別されないまま溢れる
- 騒音夜の生活圏に響く
- 混雑細い路地に人が滞留する
- 景観守るための制約が積み重なる
なぜ京都の観光客が増えているのにも関わらず
何も根本的な対策がないのか?
祇園を、上から見る。
完璧な形である円とは違う、
碁盤の目のような四角い形。
けれど円と照らし合わせると、
9箇所——完璧な形と重ねるのに
適している場所がある。
中央と、8つの弧の上の点。
ここに、出口をつくる。
EXIT × 9 / CENTER + 8 ARC POINTS
まず、祇園の地下を見てみましょう。
真っ暗です。
-3m景観保護のために隠された電線。
-7m当たり前のようにある水道設備。
——まぁ、それ以外は、何もない。
しかし自分は、
この地下に光を灯します。
碁盤の目の下に、円を組み込む。
どこへでも簡単にアクセスできる地下通路。
移動は、圧倒的に楽になる。
- 避暑地として
- 休憩所として
- トイレとして
- 商業施設として
HORIZONTAL — 横に5段階
- 01中央部ドームと、地上へ直通するエスカレーター
- 02内側の連絡通路中央と外枠をつなぐ4本
- 03外枠リング円環の主動線。壁面に商業施設が入る
- 04外側の連絡通路リングから放射する8本
- 05地上への出口中央+弧の上の8点、計9箇所
VERTICAL — 縦に3段階
- GL地上中心部以外はエレベーターで接続。中心部はエスカレーターのみ
- B1客層通路・ベンチ・トイレ・ゴミ箱・商業施設
- B2管理層商業施設へ地下から階段を伸ばした、従業員専用の通路
この構想で解決する、5つの問題
ゴミ
重要な部分は中。ゴミ箱は時間制で入れ替わり、出されたゴミは裏側(管理層)で回収される。地上に袋が溢れない。
外国人観光客のゴミ問題
混雑
移動可能な通路の面積が、単純計算で元の2倍に増える。同じ人数でも、人口密度は半分になる。
歩けない路地/滞留
休憩
壁沿いにベンチを設置。休憩所として、そして夏は避暑地として使える。座る場所ができれば、地上の混雑が軽減する。
熱中症/立ち止まり
排水
平面に見えるこの床は、真ん中を上げてある。雨水は端へ流れ、地下という利点を使って下水道直下へ排水できる。
豪雨/浸水
景観
祇園では景観保護のため、電線がすでに地下に隠れている。そこから直接引っ張ってくることができる。
電柱/架空線/景観条例
EXPLORE THE MODEL
完成版を、触ってみる。
ドラッグで回転 / ホイール・ピンチで拡大 / 右ドラッグで移動
地上という制限にとらわれずに、
まったく別のものをつけ加える。
加えるだけじゃなく、
適応させることで、
地域はより良くなる。
GION UNDERGROUND
祇園地下構想
京都府・祇園/観光課題解決のための構想
USED — Blender / Three.js
※ 深度・寸法の数値はイメージです。3Dモデルは構想段階のものです。